認めたくないものだな



・NHKが紅白「人気投票」初公開


・氷川、天童にラブコール


・紅白出場歌手“公平な”人気投票


・男女1位は…NHK紅白世論調査結果発表


・紅白選考ホントに透明化?歌手も戸惑い


・NHKが「紅白出場歌手」世論調査を発表


いくつかのスポーツ紙は、今回の調査結果で演歌・歌謡の歌手が多かったことが
よっぽど不服らしく、記事中にトゲのある文章がチラホラ。



結果として常連組の演歌・歌謡曲の歌手が多数選出。
同局側は「あくまでも調査結果のまま」と強調した。(中略)
しかし現在、CD売り上げの演歌・歌謡曲のシェアは約10%。
今回の世論調査ではいわゆる「常連組」の同部門の歌手が50%を超える。(中略)
会見では調査方法に対する質問も相次いだ。(スポニチ


「有効回答した年齢層は比較的高かったのでは」とみる向きも。(サンスポ)


ただ、全国放送のNHKへの出演度が高ければ、当然視聴者の印象も強くなる。
天童、坂本、石川、鳥羽あたりもその口でしょう (夕刊フジ


「ほーら常連の演歌・歌謡歌手なんて全然上位に出てこないじゃねーか」と
批判するつもりで手ぐすねひいて待ち構えていたのだろうけど、
物事が思い通りに運ばなかったので、よほど認めたくないらしい。


スポニチの「演歌・歌謡部門の歌手が50%を超える」というのも、一体どーゆー計算だよ?
世間一般で明らかに演歌歌手と呼ばれているのは
 (男性)氷川、北島、五木、森、細川、鳥羽、美川
 (女性)天童、坂本、石川、小林、島倉
百歩譲って夏川、和田を入れたとしても、男性7組、女性7組で全体の半分以下だろーが。


夕刊フジの「全国放送のNHKへの出演度が高いから視聴者の印象が強いのだ」というのも、ハァ?という感じ。
民放のあらゆる番組も含めて全体的に考えれば、
もっとテレビに露出している機会の多い歌手は他にいるだろう。
NHKは演歌歌手の出演が多いのは確かだが、だからといって今回調査対象になった人たちがみんな
NHKしか映らないド田舎に住んでいて、普段NHKしか見ていないお年寄りであるはずもない。


それより、過去にけっこう出場しているのに
今回名前が挙がらなかった歌手・グループもいるのだから(もちろん演歌・歌謡もJ-POPも含めてね)、
そここそツッコまれるべきだと思うのだけど。


「歌手の人気、支持率」というものは、「CDの売上げ」「テレビへの露出度」等だけで計れるものではない。
ましてや「“紅白で”見たい歌手」と条件づけて限定すればなおさらのことだ。
長年の慣れ・刷り込み・思い込みによって、視聴者の多くは
「やっぱり、紅白であの歌手の歌を聞かないと年は越せないわねぇ」と思っているのだろう。


…と、別にNHKの回し者でもないのにここまで書いた俺のメンツのためにも、
調査方法だけは信頼に足るものであってくれよ、NHK