日本レコード協会、音楽ファイル違法ユーザーに宣戦布告の準備



・レコ協、ファイル交換ソフトを利用した
 音楽ファイル不正アップロードユーザーの発信者情報開示請求手続き開始


・日本レコード協会のプレスリリース


アメリカでは昨年から、RIAA(全米レコード工業会)が、
ファイル交換ソフト等で、音楽ファイルを無断でネット上に公開している人を
個人名まで特定し、損害賠償を求めて提訴しています。
その人数たるや、なんとこれまでに6000人以上!
学生や子供も容赦なく提訴するやり口に批判の声も上がりましたが
結局は多くの人が違法行為を認め、賠償金を払うことで和解しています。


(日本と違い、アメリカにはレンタル店というビジネスそのものがないこともあって
 ファイル交換ソフトが急速に普及。しかしそれらは著作権侵害の助長を問われて裁判で次々と敗訴し、
 その結果、現在は合法的かつ安価に購入できる有料音楽配信ビジネスが定着しつつあります。
 アップルのiTunes Music Storeが大ヒットし、
 他の企業も次々と同様のビジネスに参入したのはご存知の通り)


今回の日本レコード協会の動きは、そういったRIAAの例に倣ったものでしょう。
レコ協側では、違法ファイルを発見しても、
その出所(ファイルをアップしている個人)を完全には特定できないため
「おたくのサービスを使って、音楽ファイルを違法に
 公開している人間がいる。その個人情報を開示してください」
と、プロバイダに要求したわけです。


ただし今回は、通常のホームページ上で公開している人ではなく
WinMX等のファイル交換ソフトの利用者が対象のようです。


たった12人というのは少ない気もしますが、今後も継続して行っていく予定のようですし、
まずは特に悪質な人(大量に音楽ファイルを公開しているうえ、度重なる警告にも耳を貸さない人)を
対象に訴訟を起こして「見せしめ」にし、著作権の啓発を行うことが目的と思われます。


このニュースを見て、「う、ヤツらは本気だ。俺もヤバイかも」と震え上がって
自分のサイトで音楽の無断使用をやめる人が出てくればいいんですけど。
演歌ファンは今日ものん気に新たな楽曲をアップロードして公開しています。
彼らの知識は「ファイル交換ソフトって何?」って程度でしょうからね。やれやれ。(+_+)