お粗末


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0502/02/news058.html
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/8384.html


は? 延期ですか? こりゃまたあっさりと‥。


「驚異的な数のダウンロードが期待できる。世界新記録達成は間違いない」とか大風呂敷広げまくったわりには、
いきなりスタートでつまづいてしまったようです。結局、ダウンロード数も発表されていません。


まぁ、何万人だかわかりませんが、ダウンロードしようとする人が殺到したからこそ
システムエラーが起きたわけで、それはすなわち、同社の音楽配信サービスに対する
期待の大きさ、人気ぶりを証明したとも言えなくもないですが。


「新聞社のサイトとリンクし、新旧のチャートデータと連動させることで
 中高年のグレー層を開拓し、旧譜音源を活性化して音楽業界に貢献する」
という目的は、非常に真っ当で崇高だと思いますし、ぜひ実現してほしいものです。
にもかかわらず、先行配信するのがアイドルの未発表ライブ音源、というのはターゲットが明らかに違うのでは。
話題性を狙ったのでしょうけど、なんだ結局、中高年はカヤの外かよ。 _| ̄|○


約一ヵ月半もあれば、いろいろと態勢を立て直すことができるでしょうし
その間に新たに音源を提供する準備が整うレコード会社も若干はあるでしょうから
延期したこと自体は、それほどマイナスには働かないかもしれません。(株価は下がるでしょうけど)
とっととトラブルを解決して、万全の体制で本サービスを開始することを期待しましょう。
それでも圧倒的に前途多難な状況であることには何ら変わりないと思いますけど。
ぼやぼやしてると黒船(=iTunes Music Store)もやってきてしまいますし。


実際のところ、本当に日本で音楽配信事業を軌道に乗せようとするならば
現在すでにサービス開始しているところも含めて、DRM・コーデック・1曲あたりの価格・決済方法etc.が
このままでいいハズはなく、ユーザーに受け入れてもらって
収益を上げられるようになるのは相当難しいと思わざるを得ません。


第一、iTMS音楽配信ビジネスそのものだけで成功したわけではないでしょう。
iPodおよびiTunesという優れたハード&ソフトとの総合的なインフラ、そして何より
長年かけて育て上げた技術と独創的なコンセプトに裏打ちされた
アップルという強力なブランド力があってこそ実現したものだったはずです。