ふと思う


いや、うまく言えないんですけど。


演歌のマーケットって、喩えるなら、漬物業界みたいなものじゃないかと。
(いや、別に豆腐業界でも納豆業界でもいいんだけどさ)


キライな人は、それを好んで食べる人の味覚が信じられないだろう。
でも、好きな人は好きだし、少ないとはいえ食べる人が急にゼロになることもないし、
「漬物がないとメシが食えん!」という人もまだまだ確実にいるだろう。
そこはそこの市場として、小さいながらもちゃんと需要と供給が成り立っているし
漬物製造業者さんは誇りを持って商売し、利益を出せているだろう。


漬物の消費量が米やパンのそれを上回ることはおそらくないし、
主食にとって代わることなんてありえない。


ある人は、ハンバーガーやパスタを取り出して自慢する。
「漬物なんかより、こっちのほうが圧倒的にたくさん食べられてるぜ」


ある人は、資料を持ち出して反論する。
「漬物だって、これだけ食べられてるじゃないか」


どちらも、なんかカッコ悪い。
そんなもの、比較して何の意味があるってんだろう。


昔はどこの食卓にも漬物が必ず出たものだろうけど、
他に美味しいものが現れれば誰だってそれに飛びつくだろうし、
時代とともに食生活が緩やかに変わっていくのは当たり前の流れ。


そーゆーもんだと思うんだけどな。