神園さやかの件だと長文になりがち…



・神園さやか 巣鴨・地蔵通りでミニライブ


・神園さやか新曲「おじいちゃん」PR


・神園さやか 巣鴨でゴスロリ


・神園さやか、新曲「おじいちゃん」で敬老の日キャンペーン


巣鴨でイベントをやったのに、デイリーの記事はナゼか
「秋葉系に大人気云々」で話がまとまってます。追っかけファンも確かにいたんでしょうけど、
「コスプレ=オタク=秋葉系」という頭の悪そうな方程式で
報道する最近の安易な風潮には少々ウンザリ。(+_+)
ホントに本人が自分から“コスプレ歌手を目指す”なんて言い方をしたのかどうかも、アヤシイもんです。


で、「裏・歌の手帖ブログ」にも書かれてますが、ゴスロリというよりは
メイドさんの衣装、というふうに受け取られたようで
「あぁ、あれが噂の秋葉原メイド喫茶ね」という反応をした人もいたみたいです。
胸のあたりが何となくアンミラの制服っぽい(?)ですしね。
テレビで初披露した時のほうが、黒っぽい口紅などのメイクもしていたので
真のゴスロリに近かったのでは。


さて、ファンサイトで克明にレポートされてますが、現場はひどい有様だったみたいです。
後藤楽器は、行ったことのない人には想像しづらいかと思いますが、店内も前の歩道も
けっこう狭いです。そこにTVカメラの巨大な三脚を何台も立てるとは…。(-_-;)
ただでさえTVクルーはカメラ、音声、照明、その助手、さらにレポーターと大所帯ですからね。


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この機会に、取材現場の様子について書いてみることにします。
いい写真・映像を撮ろうと必死になるのはスチール(紙媒体)もムービー(テレビ)も同じです。
同業者同士で「おい、体どけろよ!」と怒号が飛んだり、
ちょっとした小競り合いが起きるのも珍しくありません。
大体、歌手のイベントや記者発表があった時、取材現場で幅を利かせている順番は


TVクルー > スポーツ新聞・週刊誌のカメラマン > カラオケ雑誌の記者 > スポーツ新聞の記者


…といった感じでしょうか。俺なんかは小心者なので、何となく周囲(一般人含む)に遠慮がちになって
できるだけ他人の視線やカメラの邪魔にならないよう、必要最低限の写真を撮ったら
すぐにその場を離れたり、しゃがんだりと、絶えず気を遣っているつもりなのですが。
(そればっかりやってたらロクな写真が撮れませんけど)
その点、TVクルーは遠慮がないというか、態度がデカいというか、えげつないというか…。
ちょっとでも支障があると、改善させようとして、仕切るスタッフに大声でバンバン文句を言いますし、
威圧感もあって、現場には「TVが最優先」という暗黙の了解がある気がします。まぁ、彼らだって
ちょっとでも遠慮したりためらったりしていたら、いい絵が撮れなくなってしまうわけだし
TVはメディアの王様ですから、仕方ないんですけどね。(-_-)
そんなTVクルーも、セッティングや場所取りのために他の媒体より早い時間から現場に来ていますし
どこよりもいい映像を撮ろうとする、そのプロ意識は理屈では理解できるのですけど。


特に、今回のように歩いて移動しながら、しかも一般人がわんさかいる中での撮影は難しいです。
屋内の記者会見のように、撮影対象の歌手がそれぞれ左右の取材陣に向かってニッコリ、なんて
絵作りをやってくれるわけではないので、取材する側も必死です。


結局はマスコミとスタッフがさやかちゃんの周りを360度ガッチリ固めたまま、
ゾロゾロ移動した形になったのでは、と想像できます。彼女がお年寄りに声をかけて近寄ると、
その様子を収めようとカメラがワッと殺到し、撮影タイムが始まる。
それが絵作りというヤツです。なんとも不自然ですけど…。(^_^;)


ま、おじいちゃんおばあちゃんのためではなく、ましてや追っかけファンのためではなく、
マスコミの絵作りのためのイベントだったということで。
それがテレビや新聞や雑誌で報道されることで、数十万人の人の目にふれ、
少しでも興味を持つ人が増えることを期待するしかありません。
結局、制服がゴスロリに変わっただけで
“変わった服装で歌う人”という印象しか残らないかもしれませんが。
マスコミを呼ぶためには、結局衣装で話題を作るしかないというのはちょっと悲しい。