まだ未練 断ちきれないと (スキウタ投票について)


渋谷に用事があったので、そのついでにNHK放送センターまで行き、
遅まきながら、紅白歌合戦スキウタ」の投票用紙をもらってきました。


ちなみに、俺が行ったのは東口(代々木体育館側)の一般正面玄関。
入ってすぐのロビーの受付のところに用紙は置いてあります。
もっとも、入口を男性の職員2人がガッチリかためていましたが…。



(↑クリックで拡大します。実物はA4×4面)


眺めてあらためて思ったのですが、なんだよこのリストの600曲の数は。
まだ今年のヒット曲の中から選ぶんだったらともかく、
戦後60年分のヒット曲の中からたった3曲だけを選べなんて、ハッキリ言って無茶というものです。
音楽に関心の高い人でも相当悩むだろうし、ごく一般的な人だったらなおさら。
面倒くさくなって途中で投げ出すぞフツー。 (-_-;)


「視聴者も番組づくりに参加する」と言えば聞こえはいいですが、
これまで紅白について、歌手の選考過程や曲構成にさんざん不満や文句を言われ続けてきたNHK
「えーいわかりましたよ、そこまで言うんだったら皆さんが自分で選べばいいでしょーっ!」と開き直り、
ぜんぶ“丸投げ”した結果がこれです。少なくとも俺にはそう見えます。


実際、今でも「スキウタって何?」って人が圧倒的に多いでしょう。
「紅白」そのものに関心の高い人や、特定の歌手の熱心なファンであれば別ですが、
たとえスキウタのことは何となく知っていても、誰かに頼まれでもしない限り
積極的に投票しようとする人は少ないはずです。(断言)
熱心なファンが、フリーメールアドレスを作れるだけ作って投票したり、
他人の名前をバンバン借りて組織票にしたり、
あまつさえ架空の人間の名前をでっちあげて投票している例が
あちこちで起きていることでしょう。そりゃ偏るって。(自分で何枚書いてもOKみたいですけど)


その投票方法はさておき、投票できるのは最大4曲という決まり。
600曲リストから3曲、リスト以外から1曲を選んで投票することができます。
この「リスト以外の1曲」、つまり4曲目の投票枠が
厄介の種であり、同時に面白いところでもあるんですが。


NHKに投票用紙をもらいに行った時、案内してくれた職員の人が
「何枚必要ですか? 持っていけるのは一人20枚までですから」みたいなことを言っていました。
「足りなかったらコピーして使ってもいい」なんてことも。(ホントか?)
おそらく大量に持っていく人がいるのでしょう。自分が応援する歌手に投票するために。
実際、後援会などが投票用紙を大量に入手して協力を呼びかけ、
せっせと書いてもらってハガキを投函している例もあるみたいです。


が、俺はそういう使い方にはちょっと否定的です。過去にヒット曲を持つ歌手であればともかく、
家族、知人、同僚、後援会を総動員し、無名の歌手の無名の曲を投票させたところで
それは自己満足に過ぎないのでは。
まさか、それで紅白に出られると本気で思っているわけではないでしょう。
有線放送のリクエストチャートみたいに、組織票まみれのランキング結果にして
何の意味があるんでしょうか?
まぁ、確実にその一票一票が集計されて発表されるでしょうから
たとえ出場はできなくても、「この歌手はこれだけ多くの人に応援されているんだ」と
NHKにアピールするだけの意味はある、と思っているのかもしれませんが…。


ちなみに、投票用紙の「4曲目」を書く欄には、こう記してあります。
「今年の最新ヒット曲や童謡、民謡、洋楽などを含め、リストにない曲を自由にお書き下さい」
ファンの自己満足の受け皿にするつもりなど、ハナからないと思われます。


やはり、「4曲目」の記入枠が設けられたことの意味を最大限に活かすには、
「皆がある程度知っているけどリストに入っていない名曲」
「ヒットしたのに紅白で歌われることのなかった隠れた名曲」
…を書き込むべきだと、俺は考えます。


そこで、演歌ファンの皆さんに声を大にして言いたいのは。


成世昌平の「はぐれコキリコ」にぜひ一票を! (笑)


いや、別に俺は日本クラウンやハブマーシィーの回し者ではないんですが、(^_^;)
成世さんが紅白に出られなかったことがいまだに納得いかないので。(参考記事


スキウタ」の投票は10月31日まで。
ちなみに専用ハガキは料金受取人支払にはなっておらず、50円切手が必要。
http://www3.nhk.or.jp/kouhaku/vote/