さらば銀座三越屋上・庭園劇場


なお、この日の五木ひろしのイベントをもって、
銀座三越屋上にあるステージ・庭園劇場は
もう二度と歌手イベントに使われることはないとの噂。
300人ほどが座れる客席スペースもちゃんと屋根付きで、
雨天でもイベントを開催でき、時期によっては
毎週のように新曲発表会やラジオの公録などが行われ、
数々の名場面を作ってきた、有名なステージだったんですけどね。(T_T)
この一年ほど、使用される回数もかなり減っていたようです。


ずっと春・秋に三越屋上で行われていた「銀座演歌まつり(銀座で演歌ふれあいコンサート)」は、
昨年あたりから、銀座会場は山野楽器7Fのイベントスペース・JamSpotに限定されるようになりました。
これは、一部の観客によるマナーの悪さ・トラブルなどもあったと噂されていますが、
何より、苦労してイベントを主催しているのは山野楽器なのに、
会場が三越の屋上だけに、見に来る一般の人にとっては
「あれは三越がやっているイベント。山野楽器はCD・カセットを売りに、商売しに来ているだけ」
という認識が強かったということ。そのため、山野楽器側も相当はがゆい思いをしていたと聞きます。
演歌・歌謡を盛り上げるために、レコード会社と折衝し、スケジュールを調整し、
事前の告知から当日の会場の仕切りまで人手を割いてやっているというのに、
そんな風に思われるのでは確かに報われませんよね…。


ここで新曲発表会を行った想い出のある歌手も大勢いることでしょう。
銀座とはいえ、まぎれもなく「デパートの屋上」なわけで、
そんなところにも、新人歌手から、紅白にも出るような有名歌手までが
キャンペーンの一環でやってきて、生で(しかもタダで)見られる。
そんな、ふれあいを大事にする演歌の、よい一面を表していた会場だったと思います。