宇宙の海はオレの海 オマエの歌はオレの歌



・森進一、アポなし訪問 青森でも失敗


・森進一 はるばる作詞家を再訪問も…


・森進一、青森まで行って門前払い


「おふくろさん」をめぐる森進一と川内康範氏のニュースも、既に食傷気味。(-_-)
特に森を擁護する義理もないのですが、叩く対象を探している
マスコミの格好の餌食になっている印象なので、数日遅れですがメモ。


「作詞した川内氏に断りもせず、
 歌手である森が、自分の意志で勝手に歌詞を変えて歌ってきた」


…と誤解している人もいまだに多いようです。


問題となっている無断で追加された冒頭部分は、台詞(セリフ)ではなく、歌。
またその部分を作ったのは森進一ではなく、
作詞家の故・保富庚午(ほとみ・こうご)氏と、
「おふくろさん」本編の作曲もしている故・猪俣公章氏。
ちなみに保富氏は「大きな古時計」の日本語詞を作った方であり、
70〜80年代のアニメソングなども多く手がけています。
上の見出しでパロった「キャプテンハーロック」も氏の作品です。(^_^;)


川内氏の「俺に無断で余計なものくっつけやがって!」という主張はごもっとも。
ただ今回の場合、著作権云々よりは、“無断で”付加されたことと
それに対する森側の対応の悪さに怒っているようで、
今回のことをきっかけに、積年のわだかまりが噴出したようです。


森の「もう森進一のおふくろさんになっていますからね」という
コメントも一人歩きをしているようですが、
これは川内氏の「歌わせないぞ!」という言葉に対しての
困惑の気持ちであって、ニュアンスとしては、


「急に歌うなと言われても、僕の歌うおふくろさんが聴けなくなると
 多くの人が残念に思うでしょうし、僕がいくら“歌いません”と言っても
 この曲を愛してくれている多くの皆さんは、きっと納得してくれないでしょう」


といった意味でしょう。決して、


「これはもう僕の歌なんだから、
 どう歌詞を変えて歌おうと僕の勝手でしょーが!」


という意味で言ったのではないはずです。


しかし、森進一の「人付き合いが下手なので」というコメントもちょっと…。
気持ちはわかるのですが、様々な人に支えられてこそ活動できる歌手は
誰より礼節を重んじるはずで、そんな素人のような
言い訳をするのは、ちょっとカッコ悪いのでは。


謝罪のためにアポなしで突然ホテルを訪ねたり、
さらに追いかけて青森にまで行ってしまうのは
不器用ながらもまっすぐな彼なりの誠意の示し方だと思うのですが、
頑固な川内氏に通じるには時間がかかりそうです。