もっともっと森進一



・11日 森進一の福岡公演にジャスラック職員派遣


・「おふくろさん」改変問題に見るJASRACの危機感
 (産経新聞


著作権に詳しい青山学院大の半田正夫・前学長(著作権法)は
「一部分を足したことで曲の雰囲気が全く変わってしまい、内容に手を加えるのと同じ」
と、今回の著作権侵害を認めたうえで」


http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070310/ent070310005.htm
「「おふくろさん」改変問題に見るJASRACの危機感」(産経新聞)より引用、太字は引用者


曲の雰囲気が全く変わってしまう? オイオイそこまで言いますか?
そう主張しているのは川内氏の主観によるものであって、(もちろん著作者ですからその権利はありますけど)
視聴者は、追加された冒頭部分も含めて、全編の詞を一人の作詞家が作ったものだと
特に違和感もなく受け止めていたはずです。今回の騒動が起きた後になって、第三者から
「確かにあの部分のせいで歌が台無しになっている」なんて、後付けで言われてもねぇ。


今回の場合、冒頭部分の詞の内容や歌の解釈がどうなのかは問題じゃなくて、
川内氏が「わしゃあ何も聞いとらんぞ」と言い張る以上、それだけで
著作者の意に反する改変、つまり同一性保持権の侵害にあたると俺は考えます。


ただ、30年前に森側から川内氏に連絡があったのか、それともなかったのか。
論点はそこに尽きるのではないでしょうか?


「森側が連絡しなかった」
「したつもりだったが実は本人に届いていなかった」
「川内氏が忘れている」


…という可能性がありますけどね。


今のところ、冒頭部分を省いて歌うぶんには法的な問題はないと思われますが
川内氏の感情が収まらない限り、森が「おふくろさん」を歌うことはないでしょう。


まぁそれもこれも川内氏の一存に因るわけで、
著作権侵害があったかどうかは基本的に親告制ですし
 ましてや同一性保持権を侵害されたかどうかは著作者の主観に拠るところが大きい)
もし川内氏が「やっぱりいいや、許す」と取り下げれば
今やっている「これは著作権侵害なのかどうか」の議論はまったく意味がなくなります。