キングレコード 小池武久社長のインタビュー


http://www.entame-career.com/tokushu/t-08031.html

僕はミリオンはいらないといつも言っているんです。もちろん出たらうれしいですよ。
だけど、時代的にミリオンを狙うのはなかなか難しくなっていますよね。
だったら、一アーティストに資金や人力を投下するよりは、
一人ひとりをキチンとやったほうがいいという考えです。
例えばミリオンアーティストが一人いるより、10万枚が堅いアーティストが10人いたほうが、
僕はいいと思っているんですよ。ちなみに演歌では、5万を出せる歌手が40人はいます。
また純邦楽や朗読、落語といった商品は初回出荷数は少ないですが、コンスタントに売れて
数年後には10万枚ほどに到達しますし、何より文化的に後世に残していく
価値のある商品ですから、今後もキチンと出していきたいですね。
(インタビュー記事より引用)


「演歌でヒットしている曲なんか、最近全然ないじゃないか」
という声をたまに見かけますが、演歌のレコード会社は最初から
何十万枚も売れるヒットなんか狙っていません。
もちろん、J-POPのヒットとは比べ物になりませんが
数万枚のヒットを、多数の歌手が確実に出していくことで、
安定した利益を得ることができます。
演歌は長年キングレコードの収益の柱であり続け、
8年連続の黒字決算を支えているのです。