毎日新聞記者・川崎浩氏による「また君に恋してる」ヒット分析その2


・川崎浩の音楽の壺
 「また君」の椿事2 ◇「また君」の問いに答えるのは誰か? (毎日新聞


さすが川崎氏、演歌業界への痛烈な皮肉がぎっしりです。
そう、今回のヒットを喜ぶのは簡単ですが、予想外の棚ボタ的な要素を多分に含んでおり
それがこれほど幅広い世代に受け入れられ売れてしまったということは、
「今まで何やってたの?」と演歌業界が問い詰められていることも意味しているのですよね。


従来の演歌と「違うこと」は、絶えず試みられていますが、売れない&目立たないだけです。
また、そんな「違うこと」をやれるほどの余裕を持った歌手も、ごくわずか。


一回でもコケたら、次の年には契約を切られてしまう…というのは大げさだとしても、
気持ちの上で常に「次の曲が最後。○万枚行かなかったら引退」という気持ちで
頑張っている歌手も多いと思います。だからこそ
「求められているから」と、売れた作品のコピーのような作品を出し続けるしかない。
ニーズに応えるってのがビジネスの大前提ですし。レコード会社だってボランティアじゃないし。
もちろんビジネス感覚とはかけ離れたところで
大ヒットが生まれるのが音楽の面白いところですが。


今頃、森正明氏への作曲依頼が殺到していることでしょう。
「作曲は、あの“また君”を作った森正明!」という宣伝文句だけで
かなり大きなフックになりますからね。

あれれー、これって、音楽作りの原点ではありませんか?って話なのだ。

コナンくんか!(笑)


(参考記事)
・毎日新聞記者・川崎浩氏による「また君に恋してる」ヒット分析 (2010/04/17)