コムサの舞妓キャラクター・京(みやこ)が歌うネオ演歌「京おんな」


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・坂本冬美を超えた!「京おんな」が演歌配信チャート1位に! (CDジャーナル)
・着うた(R)先行配信で坂本冬美を超えた匿名演歌歌手、京(みやこ)の正体とは…!? (リッスンジャパン)
・「また君」続け!匿名歌手レコチョク1位
“匿名演歌歌手”のCD、アパレル・コムサで全国販売
・覆面演歌歌手「京」演歌デイリーチャートで1位獲得 (日テレNEWS24



・「京おんな」PV (YouTube徳間ジャパン公式チャンネル)


コムサ・デ・モード等のブランドを展開している会社「ファイブフォックス」の生み出した
舞妓キャラクター。名前は夕月京(ゆうづき・みやこ)というそうです。


女の子ウケしそうなデザインと、恋に一途な京都の舞妓、というキャラクター設定は
非常にうまく出来ているなぁと思います。
夕月京がデザインされた服とかの商品は人気が出そうですね。
ニュースサイトにある、キャラクターグッズがずらりと並んだ写真は
MONO渋谷店というファイブ社のショップだそうで、他の店舗は来週から展開だそうです。


ただ、グッズの一つとして「歌」がつながるかどうかは未知数だと思います。
デビュー曲「京おんな」は昭和歌謡と京言葉を組み合わせており
舞妓が歌う曲としては、確かにポップスよりもこちらのほうが断然合ってます。
歌詞内容も、(一部で“ギャル演歌”と絶妙な言葉で呼ばれている青山テルマ加藤ミリヤといった
最近の女性歌手の歌っている曲と、通じるものを感じますし。
“現代版の演歌”とは、確かにこういうものかもしれません。


ほとんど告知されていないのに、初登場でいきなり
(演歌・歌謡曲部門のみとはいえ)着うたランキング1位になった、というのは
かーなーりー不自然な印象がします。
どこのニュースサイトもほぼ同じ文章ですし、記事内容は
プレスリリースの発表をそのままなぞっているだけだと思われます。
坂本冬美を抜いて1位!」という見出しで目を引くことには成功したわけで、
今後の動きに注目しておきましょう。
歌っているのは演歌歌手ではなく、また有名なポップス歌手でもないらしいので
“歌っている人の正体”がどーたら、というのはあまり意味がなさそうです。(^_^;)


夕月京は、アミューズの所属アーティストの一人、という形のようです。
6月23日に、CDも徳間ジャパンから発売されるそうです。


・徳間ジャパンのサイト
 http://c.tkma.co.jp/tjc/j_pop/miyako/index.html
アミューズのサイト
 http://www.amuse.co.jp/artist/miyako/
・京(みやこ)のツイッター
 http://twitter.com/Kyouonna


(追記)
あれ? プロフィールをよくよく読んだら、本物の舞妓・芸妓ではなくて
それに憧れて和服を着ているだけの高校2年生の女の子、しかも都内在住(!)、という設定なんですね。
そんな子が、歌詞に京言葉の出てくる「京おんな」を歌うのはかなり矛盾してるのでは?
あと、高校2年生で誕生日が9月だったら、まだ16歳のはずですけど。(^_^;)


徳間ジャパンとアミューズという組み合わせは、実はPerfumeもそうだったりします


個人的には、今の演歌に必要なのは、こういった女性ウケするデザインのキャラクターよりも
いわゆる「萌えキャラ」だと思っています。
男性にもかわいいと思ってもらえるデザインで、
「演歌を歌う女の子」をわかりやすくヴィジュアル化したキャラクターを
誰か作ってくれませんかねぇ。


初音ミクには、ニコニコ動画ユーザーたちが様々なイメージを反映させ
創作意欲をかきたてる自由度がありましたが、
夕月京では、そういう創作の派生は生まれにくいのではないでしょうか。
いや、ファイブフォックスアミューズも徳間も、最初から
そっち方面の広がりは期待してないとは思いますが。(^_^;)