2012年の演歌・歌謡界を振り返ってみる
演歌界の2012年の主な出来事を振り返ってみます。
あくまで個人的な感覚のうえで印象に残った事柄であることをお断りしておきます。
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【新人歌手】
今年デビューした新人歌手は、岩佐美咲、戸川よし乃、はやぶさ、パク・ジュニョン、中西りえ、みやさと奏、松尾雄史、長井みつるなど。
その他、歌謡曲系の歌手として、韓国からやってきたジウォンもいます。
岩佐美咲はAKB48からの演歌デビュー。
また、みやさと奏は所属事務所がモーニング娘。等と同じアップフロント系で
モー娘やハロプロのコンサートで、オープニングアクトとして歌うなど
アイドルファンの前で演歌を歌う新たな歌手が出てきたことは、大変うれしく思います。
岩佐美咲は、AKB48のメンバーとしても忙しく活動しつつ
ソロとして、通常の新人歌手と同様、店頭イベントを
コツコツとやってくれていたのも好感が持てました。
「演歌ってこうやって売るものなんだ」と、若い人が知ってくれたのではないでしょうか。
新人…ではなく、40年のキャリアを持つベテラン演歌歌手という設定で
友近が別キャラになりきった演歌歌手、水谷千重子が活躍。
バラエティ番組に、水谷千重子として出演することも多かったです。
本格的な芝居と歌謡ショーのリサイタルまで行いました。
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【デュエット曲リリースの加速】
コロムビアからは、100周年記念歌手どうしである
出光仁美と伊藤美裕がユニット「ひとみーゆ」として曲をリリース。
藤あや子&坂本冬美が、三木たかしトリビュートアルバムの中で
わらべの大ヒット曲「もしも明日が…。」をカバー。
この仲良しの二人、幾度目かの劇場公演も行っていますし、
もはやコンビとして定着している感があります。(^_^)
テイチクからも「テイチク デュエット祭り」として、8組ものデュエットが発売されました。
http://www.teichiku.co.jp/catalog/duet/
2011年まで頻繁に見られたユニット結成は一段落。
2011年に6組が同時リリースした「キング夢のデュエットシリーズ」に触発されたのか、
オリジナル新曲、過去曲の復刻を含め、例年になく
各社ともデュエットものの発売がやたらと多かった印象です。
3人以上のユニットは、佐々木新一、鏡五郎、池田輝郎による「佐田鏡五一郎」くらい?
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【結婚・おめでた】
昨年結婚した田川寿美は、5月に妊娠5ヶ月と発表、9月に無事男子を出産。12月には早くも仕事復帰しています。
元ハロー!プロジェクトの一員、前田有紀は6月に妊娠・結婚を発表。11月に女子を出産。
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【離婚】
キム・ヨンジャは、岡宏氏と離婚。
岡氏が代表を務める事務所からも離れ、新事務所を立ち上げました。
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【病気・ケガ】
パニック障害で活動休止中だった大江裕、3月に復帰し新曲を発売。
ただしその後も、北島三郎の劇場公演に出たり、幾度かイベントに出演した以外は
あまり積極的な歌手活動はしていないようです。
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【引退】
香田晋は、「3ヶ月休養」と報道された後、
事務所との契約も解除し、あまりに唐突に引退してしまいました。
どのような事情があったのかは不明です。いつか活動再開してくれることを願っています。
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【おくやみ】
3月、作曲家・桜田誠一氏が死去。
5月、ハワイで事故のため、長良グループの長良じゅん会長が急逝。
11月、元ぴんから兄弟の歌手・宮史郎が死去。
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【テレビCM等】
都はるみが、サントリー「まるで梅酒なノンアルコール」のCMソングを。
ソフトバンクのCMでヒロシ&キーボーの「3年目の浮気」が使われる。
長山洋子の歌う「ほっとしてください」が、黄桜「呑」CMソングに。CMの女性は、「逃亡者おりん」で知られる青山倫子さん。
坂本冬美は、春日井製菓のど飴のCMに引き続き出演。
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【勝手にPV大賞】
やはりコレでしょう。ジェロが仕事人を演じた、「人生晴れるや」のPV。
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【被災地支援】
昨年に引き続き、音事協による「演歌キャラバン隊」が
被災地や、被災者の避難先で実施されました。
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【所属事務所移籍】
芸能ニュース的に、もっともマスコミを騒がせた演歌歌手といえば、やはり
4月に始まった小林幸子の騒動。
所属事務所の社長と専務を“解雇”したとされる報道を発端に
長期にわたって激しく糾弾され、予定されていた新曲発売を延期。
紅白歌合戦への出場を目指すゆえに、新曲発売にこだわった結果
レコード会社・日本コロムビアと契約を解消し、自主レーベルを設立。
親交の深いさだまさしから提供された「茨の木」を発売。
精力的に各地で歌唱&握手キャンペーンを行ったものの
残念ながら紅白歌合戦には選ばれず、連続出場回数33回でストップ。
騒動の内情はわかりませんし、前社長やマスコミへの対応に問題がなかったとは思いません。
でもマスコミの報道は冷静に見るとかなり一方的で悪意に満ちており、そのたびに
ネット上で彼女がバッシングされる様子には、正直憤りを覚えました。
美川憲一は、ギャラの遅延などの問題を理由に
所属事務所のエービープロモーションから社員とともに離脱し、
同じ名前を踏襲した新事務所に移籍しました。
和田青児、北島音楽事務所から独立。
永井みゆき、テイチクミュージックへ移籍。
キム・ヨンジャ、新事務所を設立。
真木ことみ、事務所を移籍。
その後、前事務所の女性マネージャーと再び合流できたそうです。(^^)
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【その他特筆すべきニュース(順不同)】
東京スカイツリー開業にあわせ、演歌のジャンルでも
歌詞にツリーを取り入れた曲が多数発売されました。
八代亜紀がジャズアルバムを発売。海外でも配信され、ブルーノート東京でもライブ。
ふだん演歌を聴かない人たちにもかなり高い評価を受けました。
石川さゆりのアルバムジャケットイラストを、「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦氏が書き下ろし。見事な“ジョジョ立ち”は衝撃的でした。
バラエティ番組で、カラオケ採点でプロ歌手よりも高得点を出す
歌うま芸人などが注目される中、さくらまやが
絶対的な高得点を出す不敗のカラオケクイーンとして活躍。
歌番組の「サブちゃんと歌仲間」が終了。
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【映画】
前川清が、映画「旅の贈りもの〜明日へ〜」に主演。
未見ですが、あさみちゆきもチラリと出演しているそうです。
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※以上、暫定版。のちほど、写真や文章を随時追加します。