第1回東京なかの演歌ライブ@なかの芸能小劇場


北島音楽事務所が中野ケーブルTVとかと組んで始めた、若手歌手を出演させるイベントの第1回。
ただでさえ歌番組が少ない中、大勢の人の前で歌う機会が少ない新人・若手歌手を応援するもの。
今後2ヶ月毎に定期的に開催していくらしい。こういうイベントが少しでも増えるのはありがたい。
会場のキャパは100人くらいで、小さめの映画館くらいの広さだが、明るくキレイなところ。


今回の出演は、広畑あつみ、上杉香緒里永井裕子山口ひろみ。カラオケで持ち歌とカバー。
4人がひと通り歌い終えた所で、前触れなしに流れてきたイントロは「みちのくひとり旅」。
山本譲二登場。特別ゲストがあるとは聞いていたし、
そりゃ、北島事務所が絡んでてゲストが来るとしたらサブちゃんかジョージだろうと容易に想像できるが。


ステージ上で一人、ネタ話をする譲二は、まさに綾小路きみまろ化していた。
4人も出てきてステージ上に並び、そのままマスコミ(TVカメラもあり)の囲み取材。
歌手4人も司会のお笑い芸人も「譲二さんが来てるなんてー!」の驚き方がわざとらしいのはご愛嬌。


・山本譲二「中野に愛着」


山口ひろみ(北島事務所所属)が歌っている時、社長(北島三郎夫人)が
客席の後ろの方で誰よりも大きな声で声援を送り、率先して拍手していたのが印象的。
その場の雰囲気を盛り上げるためなのはモチロンだが、
本当にかわいい娘みたいなものなんだろうなと思う。


広畑あつみの「夕花火」、メロディの作り方は明らかに普通のブンチャカ演歌なのに
アレンジを無理やり8ビートにしたような曲。
テンポをもっと上げてドラムを目立たせればカッコいい曲なのに
ものすごく中途半端で、聴いてもどかしさを感じる。それはそのまま
「ホントはもっと派手にやりたかったんだけど、
 年輩の方に受け入れてもらうためにはこれが精一杯だったんですぅ」という
歌手・制作者のジレンマのようだった。
しかし、街で一度も耳にしたことがないのに
「有線リクエストチャートで総合1位になりました!」と言われてもな。
ホントかなーと思いつつ、後で調べたら確かに年末に1位になってた。疑ってスマン。
何にせよ「○○チャートで○位!」というのは宣伝材料になるので否定はしないが
「1位になった」と「大勢の人が耳にした」は決してイコールではない。