不思議少女から脱皮できるのか


山本智子(やまもと・さとこ)のマスコミ向け懇親会&合同取材が
あるコトは知っていたのだが、前日になって時間帯がお昼であることが判明。
会議があって間に合わないコトがわかっていたので泣く泣く断念。


新曲「哀秋花」でついに着物を着た山本智子
澄んだ声質が物悲しい曲調にピッタリで、なかなかイイ。ようやく本気で売る気になったようだ。


「演歌歌手」としての立ち位置と
本人のやりたいこと(ホントはアイドル志望だった)のギャップのせいか、
ここ2年ほどの間は「東京雨ん中」「ぼんぼり小路」と
中途半端なニューミュージック歌謡曲をやってみたり、
お世辞にも上手いとは言えないギターを持ってなんちゃってアコースティックライブなどやってみたり
アイドルそのものの衣装(松田聖子に憧れている本人の趣味なのだ)で
秋葉原石丸電気でイベントをやってみたり、と
フラフラしていた印象があったのだが「ようやくハラをくくったか」という感じ。


ネット上では意外に誉めている声が多く目についた前作「ぼんぼり小路」だが、俺は
「智子ちゃんみたいな、お酒のイメージの
 まったくしない女の子に“酔ってもいいよ”なんて言われてもなー」
と思っていた。
おそらく、セールスは芳しくなかったはずだ。
サビに合わせて「サトちゃん!」と叫べるファンは楽しかっただろうけど。


あくまで個人的な感想だが、同じ「とうとう着物を着た」でも、
「越冬平野」で初めて着物を着た大黒裕貴は「妥協」「没個性化」という気がするが
山本智子の場合は、本格演歌に戻したことも含め、正しい英断だと思う。
今の演歌は、カラオケファンに受け入れられなきゃちっとも売れないし、
まずは売って、小ヒット曲を出して実績を作らないと、実験的なことさえできないのだ。


…というようなコトを本人にちゃんと聞きたかったんだけどな。
近いうちにちゃんと取材する機会もあろう。



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