「烏賀陽弘道氏vsオリコン」裁判 うがや氏が敗訴


http://www.ohmynews.co.jp/news/20080422/23819
http://www.news.janjan.jp/media/0804/0804225490/1.php
http://www.cyzo.com/2008/04/post_508.html


こういった報道記事は、記者の主観がかなり入るので
慎重に読む必要があるのですが、それでもやはり多くのモヤモヤが残る判決です。


U氏の怒りはもっともだと思いますし、これまでずっと
冷静な対処と論証をなさっていると思います。
言葉遣いや態度に、私の苦手なサヨク的姿勢が散見されたり
支援者がヘンテコな歌を作ったり(苦笑)と、
PRのやり方の点において肌に合わないところもありますが…。(^_^;)


結局、U氏が雑誌でコメントした「疑い」について
それが事実といかに異なるのか、企業側は何の説明もしていないように思いますし
今回、U氏が集めてきた証言を採用しなかったことで、裁判所もそこに踏み込みませんでした。
U氏だけを名誉毀損で訴え、批判記事を載せた雑誌の出版社を訴えなかったことは
「それは訴える側の自由」だそうです。_| ̄|○


訴えた企業は、それが名誉毀損というのならば、ただ「事実誤認だ!」と
ムキになって否定するのではなく、ちゃんと責任者が出てきて
「これこれこういう方法で調査・集計しているんですよ」と
胸をはってきっちり説明し、U氏の疑問を論破してほしかったです。
(裁判に勝つうえで、その必要はなかったのかもしれませんが)
協力店リストは以前から公開されており、今回裁判所にも提出されたそうですが
調査方法の実態を証明するための証拠としては不十分(あるいは見当外れ)でしょう。


それに、企業側が証人として出廷させた(07年12月)のは
U氏の取材に応対した当時の広報担当の女性(元社員)一人のみ。
外部からの問い合わせに対して、マニュアルを読んで対応することしか
できなかったであろう人物に、社の根底を揺るがしかねない裁判の
重要な証人として説明責任を負わせるとは…。
しかも判決当日に企業側の関係者は誰も出廷しなかったそうですし(しなくていいんだ?!)
今回の裁判の関係者らに、不誠実な印象を与えてしまったことは否めません。


今回の件で、これまでブラックボックスだった調査・集計方法の実態が
裁判の場で明らかになるのでは、と期待してたんですけどね。
U氏は控訴するとのことなので、引き続き経過を見守ります。


(参考)

・UGAYA TV (YouTube上でうがや氏自らが語る映像集)


・SLAPP WATCH「日本のSLAPP実例」


・My News Japanの関連記事集