レコチョク演歌/歌謡曲1位の「三つで五百円」について調べてみた


 「三つで五百円〜望郷編〜」英二郎


数日前から「レコチョク演歌/歌謡曲」のランキングで1位になっていたので
「なんじゃこりゃ?」と思っていました。英二郎? 誰?
さぞ話題になっているのかと思いきや、ブログ検索してもまったくと言っていいほどヒットしません。
テレビやラジオで紹介されて火がついた様子もありませんし、なんか不自然な動きを感じるなぁ。


この曲はリメイクで、もともとは西条ロックという人が歌ったものがオリジナルみたいです。
YouTubeで見てみましょう。



名前のわりに全然ロックしてません。
飲み屋街をギターを持って店をまわり、客のリクエストに応えて歌う“流し”の男が
「三曲で500円ですよ」…と、身の上話を交えて訴える内容。


台詞部分は、なんというか…。さおだけ売りやちり紙交換車の口上そのものという感じ。
知る人ぞ知る曲としてカラオケにも入っているそうですが
こんなのをカラオケで聴かせられた日にゃ、どう反応すればいいんでしょう。(^_^;)
「昭和枯れすゝき」をマジメに聴けるかどうかに似てる気がしますが、
やっぱりこれはコミックソングというか、おバ歌謡の一種かと。
曲調としては、演歌の範疇に入れてもおかしくないですけど。


で、今話題になりかけているリメイク版である「三つで五百円〜望郷編〜」は
ウェブクウというレコード会社が配信しており、CDも8/19に発売されています。
しかし8/27現在、ウェブクウのサイトにはこの曲の情報は一切出ていません。


西条ロックのものとは、おそらく歌詞も違うのでしょう。
このようにブログでふれておきながら、大変申し訳ないのですが
着うたをダウンロードするのもなんかシャクなので、いまのところ私は未聴です。(^_^;)

昭和50年に大阪の芸人西条ロックが歌い発売したが、
歌詞に放送禁止用語を含んでいたため
TV/ラジオ/有線放送などで放送禁止Aランク指定となり、
表舞台には一切流れなかったが、カラオケ・中古盤・ネットで大人気となっている。
それを原曲にほぼ忠実な平成版として遂に登場!


「三つで五百円」とは場末の食えない”流し”がお客さんの要求に3曲500円で何でも歌う、
いや踊りでも肩もみでも何でもします!という究極に侘しい訴え。
それをうら寂しい詞とメロディーに乗せた曲はこの厳しい時代の中でどう響くのか?
英二郎とは誰なのか?答えは年末に!


Amazon.co.jpの商品説明より引用)


 > 英二郎とは誰なのか?答えは年末に! 


えー…。
つまり、歌っている「英二郎」というのが何者なのかも、隠してるってことですね…。


「歌っている英二郎とは、実は○○でした!」 → 「えぇーっ!そいつは驚いた!」


…というタネあかしを話題として成立させるのなら、有名人でなければ意味がありませんので
まったく無名の新人ではないのかもしれません。


不況の世だからこそ、こういう暗い歌がウケるんですかねぇ。
たぶん数日以内に、どこかの音楽系ニュースサイトがこの曲の紹介記事を出して
Yahoo!とかmixiで紹介されて、一気に話題になるのではないかと。


余談ですが、北島三郎御大も、上京して歌手を目指している時期(昭和30年代前半)に
6年ほど渋谷で“流し”をやっていた時の話をよくステージでしていますが
「三曲で100円だった」と言ってました。


(参考記事)「演歌商店のつぶやき・・」
 http://d.hatena.ne.jp/Enka/20090827
 http://d.hatena.ne.jp/Enka/20090701


(追記)
その後、ウェブクウのサイトに情報が出ています。英二郎の正体も早々にバラしています。
年末まで引っ張らなくてよかったんでしょうか。(^_^;)
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