2009年の演歌・歌謡界を振り返ってみる

毎年やろうとして出来なかった、一年を振り返る記事に初挑戦。（^＿^;）
客観的な資料に基づくものではなく、
あくまで個人的な感覚のうえで印象に残った事柄であることをお断りしておきます。

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【今年のヒット曲】
08年末の紅白で歌われた秋元順子「愛のままで…」は
年明けすぐにシングルランキング1位となり、1位獲得アーティストの最年長記録を更新。
最終的な年間CD売上ランキングで、1〜3位と5位を嵐が独占した中、
堂々の4位となったのは快挙です。もちろん“演歌”ではありませんけど。

「浪曲一代」「ときめきのルンバ」の氷川きよし、「安芸の宮島」の水森かおりは
安定した人気を示しましたが、それ以外の歌手から
特に目立ったヒットは出なかった印象です。

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【個性豊かな新人歌手がデビュー】
さくらまや、大江裕、走裕介、水木ケイ、三山ひろし、カレン、かとうれい子。

大江裕のシンデレラボーイっぷりはすごかったですね。完全にキャラクター先行ですが、
世間で思われている以上に実はいろいろな歌を歌わせても上手いので、
そこにもっと注目してもらえるといいと思います。

特にさくらまやは、歌番組よりもバラエティ番組への驚異的な出演回数で
演歌ファン以外にもその存在が浸透しました。

まだコアな演歌ファンの間に限られますが、三山ひろしの
活躍および人気の伸びには、目を見張るものがありました。
「人恋酒場」のセールスは立派なものですし、来年さらなるブレイクが期待される一人です。

カレンのデビューは、「演歌の魂を持ったイマドキの女子高生」ということで大変衝撃的でした。
演歌のよさを若い世代に伝えるのは、やはり若い人でなければいけません。ガンバレ！

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【イケメン３の活躍】
NHK歌謡コンサートから生まれた、北川大介、竹島宏、山内惠介によるユニット。
初登場の08年12月を含めると、NHK歌謡コンサートに合計6回も出演。
オリジナル曲「恋の摩天楼」と写真集まで発売されました。
３人それぞれのファン、および（私を含め）関係者の間では大いに盛り上がりましたが
それ以外の演歌ファン、さらに一般への認知度はいまひとつだった感があります。
2010年には各地でコンサートが予定されています。

この３人に、黒川真一朗、松原健之を加えた「The Enka 五輪の華」コンサートは
素晴らしい内容だったのに、一度きりだったのが勿体ない。

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【演歌歌手の歌うカバーアルバムが多数発売】
五木ひろし、ジェロ、坂本冬美、カレン、森進一などがカバーアルバムを発売しました。
あ、あとは林あさ美もですね。そう考えるとほとんどビクターの歌手なのか。
通常でも、演歌歌手がアルバムを出す場合はカバー曲がいくつか含まれるのが普通ですが
積極的にカバーアルバムと銘打って発売し、しかもポップスをカバーするケースが
多かったのが今年の特徴ではないでしょうか。

ジェロの「カバーズ２」は充実した内容でしたし、コンサートツアーで歌われた
新たなカバー曲の数々も、近いうちに「カバーズ３」となるかもしれません。

特に、坂本冬美「Love Songs〜また君に恋してる〜」の意義は大きいと思います。
「また君に恋してる」は、演歌歌手の歌うポップスの新たな名曲に。

ポップスカバーを集めた「エンカのチカラ」も話題になりました。

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【中堅クラスの歌手のヒット】
実数ではなく、あくまで感覚として、これまでよりも“伸びた”印象があるのは
女性だと水田竜子、岩本公水、しのぶ、川野夏美、竹川美子。
男性は、山内惠介でしょうか。
もっといたような気もしますが、うーん…。

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【花岡優平の提供作品】
秋元順子のブレイクをきっかけに注目され、
山本あき「愛がみえない」、しのぶ「名前の無い恋」、長山洋子「瀬戸の晩夏」など
花岡優平氏の作品が演歌に目立ちました。

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【変りダネの演歌】
大阪府警の刑事だったという中谷満男の「浪花刑事ブルース」。
英二郎の「三つで五百円」。
「北酒場」などをレゲエ調に大胆にアレンジした『レゲエンカ』。
演歌＋ソウルの“エンソル”という新ジャンル（？）を開拓した、フレディ「関西空港」。
いろいろありましたねぇ。

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【結婚・離婚】
長山洋子は外国人社長と結婚。北山たけしは北島三郎次女と結婚。
黒木憲ジュニアは「走れ！歌謡曲」パーソナリティの中尾美穂と結婚。
香田晋は残念ながら離婚。

ところで、さりげなく交際宣言をしていた原田悠里はどうなったんでしょう？

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【病気・ケガ】
山本譲二は、右耳が聞こえないことを告白。松原のぶえは、弟からの腎臓移植手術を。
和田青児は、声帯を手術。

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【作家の方々、逝く】
作詞家・松井由利夫氏（2月）、作曲家・三木たかし氏（5月）、
作詞家・石本美由起氏（5月）、作曲家・朝月廣臣氏（9月）、
作詞家・丘灯至夫氏（11月）

今年もベテランの方が大勢お亡くなりになりました…。
その功績に感謝するとともに、あらためてご冥福をお祈りいたします。

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【その他特筆すべきニュース】
52年続いた演歌の殿堂・新宿コマ劇場が08年末で閉館。
6月末で、大阪・新歌舞伎座が移転のため51年の歴史に幕。
石川県の老舗レコードショップ、ヤマチクが閉店。
タワーレコードが初の演歌・歌謡キャンペーンセールを実施。
石川さゆりがくるり主催の「京都音楽博覧会」に出演。

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【個人的に印象に残った曲】
坂本冬美「また君に恋してる」
浅田あつこ「鯨の浜唄」
三山ひろし「人恋酒場」
しのぶ「名前の無い恋」
瀬口侑希「放浪記」
山口瑠美「海蛍」
カレン「泣くなオカメちゃん」「未練坂」
ジェロ「初めての街で」
イケメン３「恋の摩天楼」