JOYSOUNDのエクシング、テイチクエンタテインメントを買収・子会社化へ


(エクシングのプレスリリース)
・株式会社テイチクエンタテインメントの株式譲受に関するお知らせ
JVCケンウッドのプレスリリース)
・子会社の株式譲渡に関するお知らせ (PDFファイル)


・JVCケンウッド、テイチクの全株式をエクシングに譲渡 (Musicman-net)
・エクシング、“レコード会社”大手のテイチクを傘下に (RBB TODAY)
・ブラザー工業グループ テイチクエンタを子会社
・エクシングがテイチクエンタを子会社に


JOYSOUNDを運営するエクシングが、4月下旬までに
テイチクエンタテインメントを子会社化するとのこと。ビックリです!(゚д゚)


テイチクは、実はこれまでにも親会社が
パナソニック → 日本ビクター → JVCケンウッド と変遷しているのですが(←これで合ってましたっけ?)
これらは親会社のほうの都合でしたので、それほど変わった印象はありませんでした。
でも今度の親会社は通信カラオケの会社。


ご存知の通り、業務用通信カラオケ業界は
DAM第一興商JOYSOUNDのエクシング、この2強体制となっています。
第一興商は、その傘下にレコード会社の
日本クラウン徳間ジャパンコミュニケーションズを持っています。
日本コロムビアの株主でもあります)


JOYSOUNDは、いち早くボカロ曲の人気に目を付けたり
「あの曲も入れてほしい!」というリクエストを会員から受け付け
その投票数の多いものから順次追加する仕組みを作るなど
若い世代からの支持が強い印象です。
一方で、年間カラオケランキングを比較すると分かる通り
DAMと比べて、JOYSOUNDは演歌・歌謡の楽曲が
上位にほとんど入っていません。


(参考)
http://www.dkkaraoke.co.jp/newsrelease/ajaxfiles/load2014.html?file=141210
http://joysound.com/ex/st/special/feature/annual_ranking_2014/index.htm


これは、決してJOYSOUNDに演歌の楽曲が少ないわけではなく、
DAMのほうがナイト市場(カラオケスナック等の酒場)において
より多くの店に普及しているため、そのユーザーである年配層に
演歌が歌われることが多いのが理由と考えられます。
言い換えると、年配層を取り込めていないのがJOYSOUNDの数少ない弱点の一つ。
そこを強化する狙いもあって、演歌・歌謡の歌手・ソフトを持つテイチクを買収したのかもしれません。


もちろん、JOYSOUNDは以前から演歌歌手との親和を図っており、
演歌歌手とカラオケをタイアップさせた企画を数多く行っていました。(以下はそのごく一部↓)


(関連記事)
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・北山たけし×JOYSOUND(&UGA) カラオケタイアップ企画 (2010/03/02)


テイチク側にとっても、通信カラオケという強力なインフラを活用したプロモーションが可能になるわけです。
今後、テイチク歌手の本人映像を使ったカラオケがJOYSOUNDに増えたり、
画面に歌手のコメント映像が流れたり、
品川にあるイベントスペースJ-SQUAREを使ったテイチク歌手のイベントが増えたり、
といったことが予想されます。