大江裕 エチオピアでニセ演歌を成敗!「ぶっこみジャパニーズ3」でシェイシェイホー?!


TBS系「ぶっこみジャパニーズ」。
世界のあちこちに間違った形ではびこっている「ニセ日本」を正すドッキリ番組。
その道の達人が素性を隠して海外へ赴き、その惨状に耐え忍びつつ、
最後に正体を明かして現地の人たちをお仕置き(?)するという、
いってみれば水戸黄門のような番組のようです(笑)。その第三弾。


この日の前半は、世界40カ国以上で「正しい寿司の握り方」を教えてきたベテラン寿司職人さんが、
アメリカ・アリゾナ州にある寿司店に、シロウトのふりをして数日間弟子入りし潜入調査。
食材の本来の美味しさを完全に無視した調理法、切れない包丁、
上から目線でトンデモ寿司の作り方を教える上司シェフ。
職人さんは惨状を嘆きつつ、「学んでないのだから仕方ない」と耐え続けます。
最後に寿司ショーが開かれ、日本からやってきた覆面寿司職人として
見事な包丁裁きと握りのテクニックで、寿司を現地の人たちにふるまい大好評。
最後に覆面を取ってみせて「オーマイガー!あなただったのか!」というオチ。


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さて後半、「ニセ演歌」を成敗する舞台は、西アフリカにあるエチオピア
街のCDショップへ行くと、確かに北島三郎などのCDも売っており
現地の人たちに街頭インタビューすると、「函館の女」や「天城越え」の一節を口ずさんでみせる。
なぜエチオピアで演歌が? そもそも、ティラフン・ガササという国民的歌手が歌った
「日本の女性に恋をした」という曲があるらしく、それが原点らしい。
しかし、本来の演歌とはかけ離れた、ニセ演歌がはびこっているという。


北島三郎が、自分の代わりに大江裕を指名。
「俺の代わりにエチオピアに行って、日本の演歌の良さを伝えてきてくれ」


大江くんは海外へ行くのは初めて。飛行機でエチオピア入り。
現地のライブハウス?のような所でやっている演歌ショーを見に行くと、
「必勝」の文字と日の丸が書かれたハチマキを逆さまにつけ、
襟シャツの上に謎の着物風衣装を羽織り、「まつり」「与作」を歌っている男性歌手が。
豊年まつりは「ホウデレンマツリ」。ヘイヘイホーが「シェイシェイホー」。
現地の言葉に訳しているわけでもなく、聞いたままを適当に歌っているようです。
なぜか、彼に絡みつくように一人の女性ダンサーが腰をくねらせながらセクシーな動きで踊ります。
歌手は座ったままお尻でピョコピョコ跳ねたり、床に寝転がったりして歌う。観客はノリノリ。
あまりのひどさに、目をひんむいて凝視する大江くん(笑)。


大江くん、音痴で歌の才能ゼロの青年、という設定で、
その歌手に弟子入りすることに。男の名はモゲス(35歳)。
モゲス先生、挨拶にきた大江くんを前に扇子でパタパタ。


 大江「演歌はどこで勉強されたんですか?」
モゲス「YouTubeで見て演歌に惚れたんだ。演歌はノリが命なんだよ」


次の日、モゲスと一緒に、怪しげなプロデューサーに会いに行きます。
名前はテディ・マック。サングラスをかけた、スティービーワンダーのような風貌。
「日本には行ったことない。演歌はアメリカに29年間住んでいた時に学んだんだ」
彼のキーボード伴奏で、「与作」のレッスンが始まります。


モゲス「シェイシェイホー
テディ「違う違う、ウァンウァンウァ〜ン。ヒョンヒョンヒョ〜ン」
モゲス「シェイシェイホー
 大江「…これ、歌詞はどういう意味なんですか?」
テディ「日本人に聞かれたってわからないよ。歌詞はどうでもいいんだよ
モゲス「さあ君も歌ってみて、シェイシェイホー。シェイシェイホー


お手本のように何度も何度も「シェイシェイホー」を繰り返すので、
私はテレビの前で笑いが止まりません(笑)。


正体を隠すため、音痴であるという設定なので、
演歌歌手であることがバレないように、ワザと音程を外して歌う大江くん。
この辺は取材ディレクターの指示だったのでしょうか。
脂汗を浮かべ、顔色がみるみる悪くなっていきます。
大好きでたまらない北島師匠の歌を間違った形で歌われるのを
どう受け止めてよいのか分からず、混乱しているといった感じでした。
まさに屈辱のレッスン。


「君、日本人なのに演歌うたえないの? 難しいジャズとは違うんだから。
 演歌なんて誰だって歌えるでしょ?
 君には歌の才能がないから、あきらめたほうがいい」


そう言うテディに、大江くんは、自分が歌っていることを伏せ
日本の歌手の歌だと言って、「のろま大将」をその場で流して聴いてもらいます。


テディ「完璧だ!この歌手はいい声をしているよ」


3人で、エチオピアにある日本料理店へ。
出てきたかっぱ巻き、天ぷら、揚げ出し豆腐は意外にもマトモで、日本で食べる味と変わりません。
店主は、パキスタンで日本人の料理人に10年も教えてもらったそうで。
この人は本物の日本料理をちゃんと受け継いでいた…。


明日帰国しなければならないので、と言う大江くんに向かってテディとモゲスは
「君の歌唱力では無理かもしれないけど、まぁ頑張って」
「演歌は簡単だからそのうち歌えるようになるよ」


さんざん演歌をコケにされた大江くん、
決意に満ちた表情で「明日…必ずやってみせます!」と語ります。
正体を明かすための演歌ショーは明日です!


翌日の夜、エチオピアのテレビ番組「セイファショー」という番組の収録。
窓の外に夜景が見えるホテルのフロアのようなところで、観客も入った公開録画番組。
この日は「日本の演歌スペシャル」ということで、
番組ゲストとしてテディとモゲスもスタジオに。


司会者が北島三郎のポスターを出してきて、それを見たテディは
「いつか日本に行ったら私がプロデュースしてあげようと思ってるんです。
 まあ私のプロデュース料は高いですけどね」


そこへ「北島三郎の弟子だそうです!」と紹介されて、客席後ろから
小さめの和傘で顔を隠し、ピンクの派手な袴を着た大江くんが登場。
ステージ中央に来たところで傘を放り投げ、顔を晒します。


驚くテディとモゲス。


後ろの大画面に映し出された、日本の祭りのイメージ映像をバックに
見事な歌唱力で「まつり」を堂々と歌い上げます。
続いて「与作」も披露。スタッフによって紙吹雪が舞います。
テディとモゲス、思わず立ち上がって拍手。


「嘘をついて申し訳ございませんでした。日本の本当の演歌を二人に聴いていただきたかったんです」
「北島先生から言われました。演歌とは生活の歌であると。歌は心。歌詞も、心で語って歌えと」


その後モゲスは、ちゃんと「ヘイヘイホー」と歌うようになり、
歌詞の意味をきちんと考えて演歌を歌うようになりましたとさ。


バラエティですので、多少の仕込みや、誇張した演出はあったと思いますが
大江裕の歌声に、エチオピアの人たちが理屈抜きで感動したのは間違いないでしょう。
面白かったです。(^^)


「こころ変わり」大江裕 「こころ変わり」大江裕 試聴サイト
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・TBSテレビ「ぶっこみジャパニーズ」
 http://www.tbs.co.jp/program/bukkomi-japanese_20141224.html


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